Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)は、Googleマップやローカル検索で店舗情報を表示するための無料ツールです。登録していない、あるいは登録したまま放置している店舗は、地図検索での集客機会を大きく逃しています。
なお本記事は、店舗集客のためのMEO対策※シリーズの一部です。MEOの全体像と進め方は、まとめ記事「MEO対策の完全ガイド」で解説しています。
本記事では、2026年最新の仕様に基づいて、登録から最適化までの手順を網羅的に解説します。Googleビジネスプロフィールを含むMEO対策全体の基本施策は、「MEO対策とは?小規模店舗でも今すぐできる5つの基本施策」で解説しています。
私たちMintSparkは、自社で運営する銀座のマシンピラティススタジオ「Pilates Beauté」のGoogleビジネスプロフィールを自ら登録・運用し、支援先の店舗でも登録や改善に携わってきました。加えて、代表の堤は情報処理安全確保支援士でもあります。本記事は、そうした「自分たちで運用し、支援もしている」立場から、手順そのものだけでなく、初めての方がつまずきやすい点や、情報の正確性という観点も交えてお伝えします。
Googleビジネスプロフィールとは?なぜ重要なのか
Googleビジネスプロフィールとは、Google検索やGoogleマップ上に表示されるビジネス情報を管理するためのサービスです。ユーザーが「新宿 美容室」「渋谷 ランチ おすすめ」のように検索すると、地図と一緒に表示される店舗リスト——あのリストに掲載されるかどうかは、ビジネスプロフィールの有無と最適化状態に大きく左右されます。
Think with Google の調査資料「How Mobile Search Connects Consumers to Stores」(2016年調査)によると、スマートフォンで近くのお店を検索した人の76%が1日以内に店舗を訪れたとされています。同資料は、こうした「近くのお店」を探す検索全体の28%が購入につながったとも報告しています。つまり、Googleビジネスプロフィールは「今すぐ来店したい」お客様との接点です。
ステップ1:アカウント登録とオーナー確認
Googleビジネスプロフィールの登録は以下の手順で進めます。
- Googleアカウントを用意する個人用でも構いませんが、ビジネス用のGoogleアカウントを作成しておくと管理が楽です
- GoogleビジネスプロフィールにアクセスGoogleアカウントにログインしたうえで、公式ヘルプが案内する「プロフィールの作成」から、ビジネス名・業種・実店舗の有無・住所(またはサービス提供地域)・電話番号・ウェブサイトを入力して作成します(出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ビジネス プロフィールに登録する」)。画面の文言やボタン名は変更されることがありますので、うまく進めないときは公式ヘルプの最新の手順をご確認ください
- ビジネス名を入力正式な店舗名を入力します。キーワードを詰め込んだ名称はガイドライン違反です
- ビジネスカテゴリを選択最も近いカテゴリを1つ選びます(後からサブカテゴリを追加可能)
- 所在地を入力実店舗がある場合は住所を正確に入力します
- オーナー確認を行う公式ヘルプでは、確認方法として「電話またはテキストメッセージ」「メールアドレス」「ライブビデオ通話」「郵送(ハガキ)」が案内されています。ただし同ヘルプにはライブビデオ通話も郵送も「一部のビジネスに限られています」と記載されており、どの方法を選べるかはビジネスによって異なります。ハガキのコードは通常14日以内に届き、オーナー確認コードは30日で有効期限が切れます。審査には最長で5営業日ほどかかる場合があります(出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ビジネスのオーナー確認を行う」/2026年8月13日閲覧)
オーナー確認が完了するまで、プロフィールの一部機能が制限されます。確認リクエストは早めに済ませておきましょう。
ステップ2:基本情報の最適化
登録が完了したら、プロフィール情報を充実させます。Googleは「情報の完全性」を重視しており、空欄が多いビジネスは検索結果で不利になります。
- ビジネスの説明文(750文字以内):どんなサービスを提供し、どんなお客様に利用してほしいかを具体的に記述。地域名やサービスの特徴を自然に含める
- 営業時間:通常営業時間に加え、祝日・年末年始・臨時休業も設定。営業時間が実態と異なると来店客の信頼を損なう
- 電話番号:Webサイトや他媒体と同じ番号を使用する
- Webサイト:公式サイトのURLを設定
- サービスメニュー:飲食店はメニュー、美容室やサロンはサービス内容と価格を登録
- 属性:Wi-Fi有無、バリアフリー対応、テラス席、駐車場など、該当する項目をすべてチェック
情報処理安全確保支援士としての視点で一つ補足します。店名・住所・電話番号(NAP)を、公式サイトや他の掲載先とすべて一致させることは、地図検索での評価だけでなく「情報の信頼性」の面でも大切です。表記がばらついていると、Googleが同一の店舗だと認識しづらくなるうえ、第三者が紛らわしい情報を紛れ込ませる隙にもなりかねません。基本情報こそ、正確さを最優先に整えることをおすすめします。
ステップ3:写真・動画の充実
視覚的な情報はユーザーの来店判断に大きく影響します。
外観・内装・商品の写真が揃っていると、ユーザーは来店前に店舗の雰囲気をイメージしやすくなり、「行ってみたい」という判断につながりやすくなります。空欄や写真の少ないプロフィールは、それだけで選ばれにくくなります。
推奨する写真のカテゴリ
写真は1度にまとめてアップロードするよりも、月に数枚ずつ継続的に追加する方がGoogleからの評価が高くなる傾向があります。
ステップ4:口コミ管理と返信
口コミは、Googleマップでの見つけやすさに関わる要素のひとつです。Googleは公式ヘルプで、ローカル検索結果は主に「関連性」「距離」「知名度」に基づいて表示されると説明し、そのうち知名度について「クチコミ数が多く評価の高いビジネスは、ローカル検索結果のランキングが高くなります」と述べています(出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント」 https://support.google.com/business/answer/7091?hl=ja 2026年8月13日閲覧)。
一方、口コミへの返信については、同ヘルプの「クチコミに返信する」で「ユーザーのクチコミに返信することで、そのフィードバックを重視していることをアピールできます」と推奨されているものの、返信率や口コミの新しさが順位を左右するとは明記されていません。返信は順位対策としてではなく、来店を検討している方に姿勢を示す取り組みとして位置づけるのが実情に沿っています。
口コミを自然に増やすコツ
- 施術後・会計後に「Googleで感想をいただけると嬉しいです」と一言伝える
- 口コミ投稿ページのQRコードを作成し、レジ横・テーブル・名刺に掲載
- 次回来店時に「前回口コミをいただきありがとうございます」と伝え、感謝の循環を作る
返信のポイント
口コミ管理に時間を割けない場合は、AI口コミ返信サポートなどのツール活用も有効です。MintSparkのcoremeoでは、口コミ管理・返信サポート機能を提供しています。
ステップ5:投稿機能を活用して情報発信
Googleビジネスプロフィールの「投稿」機能を使うと、新着情報やキャンペーン、イベントなどを検索結果上に直接表示できます。
続けるうちに「何を書けばいいか分からない」となりがちです。書くネタと続け方はGoogleビジネスプロフィールの投稿、何を書けばいい?ネタ12選と続けるコツにまとめました。
- 最新情報:新メニュー、営業時間変更、スタッフ紹介など
- 特典:期間限定クーポンやキャンペーン
- イベント:ワークショップ、セミナー、周年イベントなど
投稿は、イベントなどで期間を指定しない限り公開から6か月でアーカイブされます。とはいえ鮮度が大切なので、週1回以上のペースで更新を続けることで、「アクティブなビジネス」としてユーザーにも伝わりやすくなります。
まとめ:プロフィール最適化は「一度やって終わり」ではない
Googleビジネスプロフィールの登録・最適化は、設定して終わりではありません。
自社のスタジオを運用していて実感するのは、営業時間の変更や写真の追加といった小さな更新の積み重ねが、じわじわと効いてくるという点です。派手な作業ではありませんが、こうした更新を止めないことが、ローカル検索での「生きているお店」という評価と、来店前のお客様からの信頼につながっていきます。
- 営業時間やサービス内容の変更を即座に反映する
- 週1回以上の投稿を継続する
- 口コミには48時間以内に返信する
- 月に数枚ずつ写真を追加する
- 季節イベントやキャンペーン情報を発信する
まずは本記事のステップに沿って基本設定を完了させ、週1回の投稿と口コミ返信を習慣にすることから始めてみてください。「自分で運用する時間がない」「何が効果的かわからない」という場合は、MEO対策の専門サービスを活用するのも賢い選択です。
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なお、すでに代理店や制作会社がオーナー権限を持っていて自社で編集できない場合は、Googleビジネスプロフィールを代理店に握られたときの取り戻し方で手順を扱っています。Googleのポリシーは、契約終了の通知から7営業日以内に権限を返すよう定めています。
店舗を移転するときは、新しく登録し直さずに既存のプロフィールの住所を編集します。作り直すと重複と判定され、クチコミも引き継がれません。手順と、重複してしまった場合の直し方は店舗が移転したときのGoogleビジネスプロフィールにまとめました。
参考・出典: Think with Google「消費者のモバイル検索行動」(2016年, PDF)/Google ビジネスプロフィール ヘルプ「投稿のアーカイブ(6か月)」(公式ヘルプ)
よくある質問(オーナー確認・2026年の最新仕様)
オーナー確認は、いまは動画で行うのですか?
2026年時点では、スマートフォンで撮影した「動画によるオーナー確認」を求められるケースが増えています。実店舗の場合、動画で①店舗の所在地がわかる様子②実際に営業している証拠③プロフィールと同じ店名(看板など)を映すことが求められます(出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ)。ハガキや電話が選べない場合もあるため、撮影の準備をしておくとスムーズです。
動画でのオーナー確認がうまくいかないときは?
店名(看板)・所在地・営業の実態のいずれかが動画で確認できないと、再申請になりがちです。「外観の看板 → 入口 → 店内 → 設備や作業の様子」を途切れず一続きで映すと通りやすくなります。うまくいかない場合は、少し時間を置いてから再申請してください(最終的な判断はGoogle側が行います)。
オーナー確認が終わるまで、どのくらいかかりますか?
動画を提出してから確認が完了するまで、数日〜数週間かかることがあります。確認が完了するまでは、編集した情報が公開されない場合があります。あわてず、正確な情報で申請することが結局は近道です。
※ MEO:Map Engine Optimization の略。Googleマップなどの地図検索で店舗を見つけてもらいやすくする取り組みで、「ローカルSEO」とも呼ばれます。

