Googleの口コミをお願いするときは、「本日はありがとうございました。よろしければ、Googleで率直なご感想をお聞かせください」のように、投稿するかどうかも内容もお客様に委ねる伝え方にします。星の数や書く内容を指定せず、リンクやQRコードを添えると、希望する方が投稿画面を開きやすくなります。この記事では、店頭・LINE・メールで使える依頼文と、実際の運用手順を紹介します。
私はMintSparkでIT・DX/セキュリティのコンサルティングを行うかたわら、銀座で完全個室のマシンピラティススタジオを自ら運営し、日々このMEO(Googleマップ対策)※に取り組んでいます。ここで紹介するのは机上の理屈ではなく、自分の店で実際に続けている方法です。
Google口コミのお願い例文|LINE・メール・QRカード
以下は店舗からお客様へ送る依頼文の例です。[店名]と[口コミ用リンク]を置き換え、実際に利用された方へ、お礼の連絡など普段のやり取りの中でご案内ください。
LINEで送る短い依頼文
本日は[店名]をご利用いただき、ありがとうございました。よろしければ、Googleで率直なご感想をお聞かせいただけますと幸いです。ご投稿は任意ですので、ご都合のよいときにご利用ください。
[口コミ用リンク]
メールで送る依頼文
件名:ご利用のお礼|[店名]
このたびは[店名]をご利用いただき、ありがとうございました。
よろしければ、Googleの口コミでご利用の感想をお聞かせいただけますと幸いです。いただいたお声は、今後のサービス改善の参考にいたします。
[口コミ用リンク]
投稿は任意です。評価や内容についてお願いすることはございません。
店頭のQRカードに添える一言
ご利用ありがとうございました。よろしければ、Googleで率直なご感想をお聞かせください。投稿は任意です。こちらのQRコードから、お好きなときにご利用いただけます。
「何を書けばいいかわからない」と言われたら
「決まった書き方はありません。ご自身が感じたことを、ご自身の言葉で書いていただければ大丈夫です。投稿は任意ですので、ご無理なさらないでください」とお伝えします。お店側が投稿文を代筆したり、スタッフ名・特定のキーワード・星の数を指定したりする運用にはしません。
口コミの投稿にはGoogleアカウントへのログインが必要です。ログインや操作に時間がかかる場合もあるので、「必ず30秒で完了」などの所要時間の約束は避けます。詳しくはGoogle公式の口コミ依頼に関する案内をご確認ください。
口コミを依頼するときの3ステップ
口コミを増やす3ステップ
- 来店・利用後に、満足度で相手を選ばず案内する
- お客様が都合のよいときに開けるQR・リンクを用意する
- 口コミの内容を確認し、必要に応じて返信する
やってはいけない集め方(規約違反)
- 自作自演や、従業員・家族による投稿
- 報酬や割引と引き換えの依頼
いずれもGoogleの規約違反です(詳しくは後述します)。
まずは全体像から。次の図のように、来店後のお礼、任意の口コミ案内、投稿内容の確認、返信を日々の業務に組み込みます。図は体験から返信までの流れを示していますが、満足した方だけを選んで依頼するという意味ではありません。

なぜ口コミがそんなに大事なのか
理由は2つです。1つは来店の決め手になるため。もう1つは検索での見つけやすさに関わるためです。Google公式も、地域の検索順位を決める要素として「クチコミの数と評価」を挙げています(出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ)。口コミは、お客様の背中を押すと同時に、新しいお客様に見つけてもらう力にもなります。
ステップ1:来店・利用後に、無理のない形で案内する
会計やお見送り、利用後のお礼など、普段の接点でご案内します。満足度で依頼する相手を選ばず、投稿するかどうかはお客様に委ねてください。店内で書き終えるよう求めたり、投稿を確認するまで待ったりする必要はありません。
声かけのコツ
- 満足度で相手を選ばず、すべてのお客様へ無理のない範囲で案内する
- 「もしよろしければ」と一言添える
- 会計時やお見送りのタイミングに合わせる
ステップ2:口コミ用リンクとQRコードを用意する
口コミの投稿画面まで迷わず開けるよう、Googleビジネスプロフィールの管理画面から口コミ用リンクやQRコードを取得しておきましょう。登録がまだの方は、先にGoogleビジネスプロフィールの登録・最適化完全ガイドをご覧ください。
口コミ用リンク・QRコードの取得手順
- PCのブラウザで、管理権限のあるGoogleアカウントからビジネスプロフィールを開きます。
- 「クチコミを読む」から「クチコミを増やす」へ進みます。
- 共有用リンクをコピーするか、表示されたQRコードを画像として保存します。
- 配布前に別の端末で開き、対象店舗の口コミ画面へ進むことを確認します。
表示名は管理画面によって異なる場合があります。現在、Google公式のQRコード作成はPCのブラウザで行います。出典:Google公式「リンクまたはQRコードを作成してクチコミをリクエストする」(2026年9月9日確認)。
置き場所の例
- レジ横のカード立て(QRコード)
- 会計レシートや領収書にQRコードを印刷
- LINE公式・メール署名に短縮リンク
- お見送り時に渡す小さなカード
自店に合う口コミの集め方を整理したい方へ
店頭のQRカード、スタッフの声かけ、投稿後の返信まで。店舗の状況に合わせて、30分の無料相談で一緒に整理します。
そのまま使える声かけ例文(業種別)
言い回しに迷う方のために、そのまま使える例文をまとめました。自店の雰囲気に合わせて、少し崩して使ってください。
業種別・声かけ例文
- ピラティス:「お身体の動きはいかがですか?よろしければ、こちらのQRから簡単で構いませんので感想をいただけると嬉しいです。」
- 飲食店・カフェ:「本日はありがとうございました。もしよろしければ、こちらのQRから感想をひと言いただけると励みになります。」
- 美容室・サロン:「仕上がり、いかがでしたか? よろしければGoogleにご感想をいただけるとうれしいです。こちらのリンクから、お好きなときにご利用いただけます。」
- クリニック・整体:「本日の施術でお気づきの点があれば、Googleの口コミでお聞かせください。今後の改善にも役立てております。」
- QRカードに添える一言:「よろしければ、率直なご感想をお聞かせください(投稿は任意です)」
言い回しの注意
- 「星5つでお願いします」と評価を指定しない(信頼性・規約の問題)
- 割引や特典を条件にしない
ステップ3:内容を確認し、必要に応じて返信する
口コミは「もらって終わり」ではありません。返信は、書いてくれたお客様への感謝であると同時に、それを読む次のお客様へのメッセージにもなります。良い口コミには具体的にお礼を、耳の痛い指摘には感情的にならず、事実と改善の姿勢を丁寧に伝えます。担当者と確認の頻度を決め、内容に応じて無理なく返信できる体制を作りましょう。返信の手間が負担なら、後述のツールでAIに下書きを任せる方法もあります。
返信が売上や評価にどれだけ効くのかは、査読を経た研究で検証されています。星5の満点がかえって購入をためらわせることや、定型文の返信が敬遠されることまで含めて、口コミと返信は売上をどう動かすのか|研究でわかった効果と“やってはいけない返信”で詳しく扱っています。
返信の書き方そのものは、Google口コミ返信 完全ガイド——基本・書き方・例文・AI活用までにまとめました。好意的な声・指摘のある声・星だけの評価、それぞれの例文と、返信を続けるための段取りまで扱っています。
やってはいけない集め方(Googleの規約違反)
最後に、避けたいことを。短期的に効きそうに見えても、規約違反は口コミの削除やプロフィール停止という大きなリスクを招きます。
規約違反にあたる例
- 自作自演や、従業員・家族・関係者による投稿(利害の対立)
- 報酬・割引・プレゼントと引き換えの依頼
- 評価の操作を意図した、不自然な件数・パターンの口コミ投稿
- 店名にキーワードを不正に詰め込む(詳しくは店名に地名やサービス名を足してはいけない理由へ)
- クチコミを依頼する際、その場(来店中)で評価や投稿を済ませるよう要求したり、強く迫ったりする行為
- 「担当スタッフの名前を書いてください」など、クチコミに特定の内容を含めるよう依頼する行為
- 「今月◯件」といったクチコミ獲得のノルマをスタッフに課す行為
- 否定的なクチコミの投稿を妨げたり禁止したりする行為、および満足していそうなお客様だけを選んで依頼する「選択的な勧誘」
自作自演・利害関係のある投稿、報酬との引き換え、評価の操作を示す不自然な投稿パターン、および上記の依頼方法に関する項目は、Googleの「禁止または制限されているコンテンツ(マップ ユーザーの投稿コンテンツに関するポリシー)」で禁じられています(出典/2026年9月9日確認)。店名へのキーワードの詰め込みについては別の文書の管轄で、「Google に掲載するビジネス情報のガイドライン」が、ビジネス名は実際の看板や販促物で使われている名称どおりに記載し、キーワードや所在地、カテゴリを加えないよう定めています(出典/2026年8月13日参照)。
線引きは3点にあります。お願いはできるが、要求・強要はできない。内容の指定もできない。相手を選り好みしない。Googleは「インセンティブを提供したり、評価やクチコミの内容に影響を与えようとしたりせずに、実体験に基づくコンテンツの投稿を募ったり促したりする行為」は許可されるとしています。
前段でご紹介したQRコードやカード立てといった導線は、あくまで「書きたい方が書きやすいようにしておく」ためのものです。その場での記入を求めたり、書き終えるまで待ったりする運用にはしないでください。また、声をかける相手を満足度で選別せず、すべてのお客様に等しくご案内する形にしておくと安全です。
あわせて、日本の法令にも線があります。2023年10月1日から、広告であることを隠して宣伝する行為(ステルスマーケティング)が景品表示法第5条第3号の不当表示として規制されています(出典:消費者庁「令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります」)。「口コミを書いたら割引」は、Googleの規約と景品表示法の両方に触れうる運用です。地道でも正しい集め方が、結局はいちばんの近道です。
続けられる「仕組み」で、集客につなげる
口コミ集めは、一度がんばって終わりではなく、日々の運用です。「忙しくて返信が追いつかない」「声かけが続かない」という店舗のために、私たちは自社開発のMEO支援ツールcoremeo(コレミオ)で、AIによる口コミ返信の下書きや運用のサポートを提供しています。自分たちの店でも使っている仕組みです。
書いてもらった口コミが表示されない、いつのまにか件数が減っている、という場合はGoogleのクチコミが消えた・反映されないときで、審査による遅れと削除の切り分け方を扱っています。集め方そのものが原因になっていることもあります。
MEO全体の進め方は、まとめ記事MEO対策の完全ガイドで解説しています。「自分の店だと何から手をつければいいか」を相談したい方は、30分の無料相談もご利用ください。
参考・出典: Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ローカル ランキングを改善する方法」(公式ヘルプ)/Google「禁止または制限されているコンテンツ(マップ ユーザーの投稿コンテンツに関するポリシー)」(公式ヘルプ)
※ MEO:Map Engine Optimization の略。Googleマップなどの地図検索で店舗を見つけてもらいやすくする取り組みで、「ローカルSEO」とも呼ばれます。

